東京ホワイトハンドコーラス
東京ホワイトハンドコーラスでは、子どもたちが互いに認め合い、支え合いながらインクルーシブな芸術活動を行っています。異なる年齢や特徴を持つ友だちと一緒にハーモニーをつくり上げていく経験を通して、仲間を大切に思う気持ち、自分の考えを表現する力、チャレンジする意欲など、多様な社会で生きる力を育んでいくことを目指しています。身近な芸術活動を通し、子どもの頃から多様性をポジティブにとらえていくことで、共生社会の実現へとつながることを願っています。
視覚に障害のある子どもたちも在籍しており、日々の練習では耳で覚えていきながら歌う力を着実に身につけています。これまでに、国内外の演奏家やエル・システマで学ぶ多くの子どもたちと、コンサートで共演し、共に奏でる喜びを分かち合ってきました。
コロナ禍でも感染症対策を十分に行い、状況に合わせてオンライン練習を組み合わせながら対面での練習を続けています。様々な制約を一緒に乗り越え、また一人ひとりが自分の課題に向き合い、日々の練習や舞台での経験を重ねる中で、コーラスとしての結束も一層強くなっています。
共催の東京芸術劇場を拠点に、音楽を通して多様な子どもたちが共に学ぶことで、一人ひとりの可能性がますます輝いていくことを願い、活動してまいります。
ニュース・コラム(過去の投稿はこちらから)
活動状況
・日々の活動
週1回の練習
・対象者
小学生~高校生(障害の有無を問わず)
・2020年度参加者 20名
(小学生15名、中学生4名、高校生1名)
・練習場所
東京芸術劇場
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指導者・講師・関係者
東京ホワイトハンドコーラスの歩み
「ホワイトハンドコーラス」は26年前に南米ベネズエラで生まれ、視覚・聴覚障害や自閉症、発声に困難を抱える子どもたちがともに活動しており、白い手袋をして歌の世界を表現したことから、広義にホワイトハンドコーラスと呼ばれてきました。
東京ホワイトハンドコーラスは2017年に、聴覚に障害のある子どもたちを中心に、〈手歌〉の取り組みからスタートしました。子どもたちが主体となって、歌詞から手話でオリジナルな表現を生み出すのが〈手歌〉の特徴です。翌年からは視覚障害の子どもたちも迎えて、美しいハーモニーと楽しさを追求してきました。
そして2020年以降、コロナ禍で丁寧に活動をおこなっていく中、それまでのインクルーシブという概念やそれぞれの当事者にとっての”音楽”をとらえなおす機会を与えられました。
現在は〈手歌〉の取り組みではなく、視覚障害の子どもたちを中心に家庭の事情や障害の有無にかかわらず誰もが参加できるコーラスの活動を行っています。
また“きこえない・きこえにくい”子どもたちとは、ろう当事者にとっての”音楽”とは何なのか、という問いを追求するワークショップを行いました。
2017年
6月 共創の音楽を目指し、聴覚に障害のある子どもたちと共に手歌の活動をはじめる
10月 「エル・システマ・フェスティバル2017ガラコンサート」にて演奏(東京芸術劇場)
2018年
6月 視覚に障害のある子どもたちを中心にコーラス活動を開始
11月 大徳寺龍光院にて演奏(大徳寺龍光院)
12月 「エル・システマ・フェスティバル2018 ガラ・コンサート」にて、ベネズエラのアンサンブルグループ、ララソモスらと共演(東京芸術劇場)
2019年
8月 NHK 2020応援ソング〈パプリカ〉手歌バージョンの制作依頼を受け、東京芸術劇場にて撮影された動画が公開される (NHKウェブサイト)
9月 サラダ音楽祭「オルガンでLet’s SaLaD!」にて演奏(東京芸術劇場)
12月 NHK 2020応援ソング〈パプリカ〉プロジェクト「Let’s PLAY ! ~みんなでつくったFoorin楽団~」へメンバーが参加。「日本賞2019」、ミュージックビデオ、ドキュメントシリーズなどへ出演(NHK)
2020年
1月 大徳寺龍光院子ども論語塾にて演奏(大徳寺龍光院)
12月 『GLOBAL ODE TO JOY』(ベートーヴェン生誕 250 周年記念委員会とカーネギーホール主催の国際的オンラインイベント)に〈歓喜に寄せて〉で参加
2021年
3月 「世界子ども音楽祭2021 in 東京」にて演奏(東京芸術劇場)
9月 「いま、夜が明ける!音楽の光」にて演奏(紀尾井ホール)
10月 Dominant公演と交流会の開催(東京芸術劇場)
主催:
共催:
協賛:キッコーマン株式会社
トヨタ自動車株式会社