2011年の東日本大震災を受け、被災地の子どもたちが「音楽を通して生きる力を育む」ことを目指して設立された、エル・システマジャパン。今回は、長野県駒ケ根市を拠点とする、「駒ヶ根子どもオーケストラ&コーラス」の活動を紹介します。
https://www.elsistemajapan.org/komagane
相馬や大槌で始まったオーケストラやコーラスの活動に続き、2017年、長野県駒ケ根市と協力協定を結び、「音楽を通して生きる力を育む事業」が始まりました。長野県駒ケ根市はJICA青年海外協力隊の訓練所がある街として、世界に開かれた街づくりに取り組んでいる街です。
日本でのエル・システマの活動は、もともと東日本大震災によって心身ともに大きな被害を受けた子どもたちを主な対象としていました。しかし、子どもたちが「生きる力」を育む必要があるのは、東北だけではありません。特に、地方の中でもさらに都市部から離れた地域では、文化芸術に触れたり、自らが芸術を楽しんだりする機会はどうしても限られてしまうのです。そのような背景を受けて始まったのが、「駒ヶ根子どもオーケストラ」の取り組みでした。
2020年の一年間、駒ヶ根子どもオーケストラ&コーラスでは対面指導に代わり、主にオンラインでの指導を導入し活動を続けました。他の地域とも繋いでソルフェージュの練習をしたり、少人数でリモートで練習をしたり、県外在住の講師の従来が制限されていた中、対面で練習ができた際には、感染対策を十分に行いながら、仲間と一緒に演奏することの楽しさに気づきました。これまでに約250人の子どもたちが駒ヶ根子どもオーケストラ&コーラスの活動を通して音楽に触れ、仲間と共に音楽を奏で、成長してきています。
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https://www.elsistemajapan.org/worldchildrensmusicfestival2021
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