手話を第一言語とする、ろう当事者にとっての「音楽」を探る取り組み、「クリエイティブ・ワークショップ」。この活動では近年、ろう者のコミュニティや、ろう者個人の中にある「音楽的なもの」について、ろう当事者たちが中心となって議論を重ねてきました。
これまでに得た知見をもとに、「ろう者のオンガク」について知るための媒体も無償公開されています。
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そして今年度からは、その裾野を広げていく段階へと進み、現在は、ろう学校において「ろう者のオンガク」を取り入れた教育活動を試行的に行うべく、教材や授業の手法などを模索しています。
ろう学校での実際の授業に先立って、ろうの大学生に体験者としてご協力いただき、模擬授業を行いました。
雫境さん・西脇将伍さんが講師となり、実際の授業時間を意識しながら、低学年向け、高学年向けの授業を、大学生に体験していただきました。
ストレッチや呼吸のウォーミングアップから、手話リズムの体験、創作など、模擬授業とはいえ、まさにクリエイティブな時間となりました。
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後半は参加者から、「ろう者のオンガク」の授業を体験してみての感想やフィードバックをもらいました。これまで私たちが行ってきたろう者のオンガクのワークショップに参加した経験がある人も、今回初めてろう者のオンガクを体験したという人もいましたが、まだまだ言語化することが難しいこの芸術を、どうすれば子どもたちに楽しみながら伝えることができるか、様々な角度から意見をもらうことができました。
今後は実際にろう学校で出前授業を行い、来年度の活動に繋げていく予定です。
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ろう・難聴の子どもたちと活動を共にしてきたエル・システマジャパンでは、ろう当事者 にとっての“音楽”を探ろうとする取り組みを「クリエイティブ・ワークショップ」として開催しています。以下のリンクより、事業指定で寄付をすることもできます。
https://readyfor.jp/projects/fesjmonthly
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