15日の合唱祭が成功裡に終えることができたことはお伝えしていますが、当日、代表の菊川の挨拶を紹介いたします。
「エル・システマジャパンとして12年前に活動が相馬で始まった時から大切にしているのが、子どもの権利を守るということ。
権利には義務が伴うという話を聞きますが、私たちは、良質な音楽教育を受ける権利は、障害があろうが、どこに住もうが、全ての子どもに等しく無条件に与えられるべきだと考えます。
一方、義務を負うのは、私たち大人。さまざまな困難があっても、等しく音楽にアクセスできるようにするために、全ての先生、ボランティア、スタッフが、真のプロフェッショナルとして、最善を尽くす必要があります。
しかし、そのことは容易ではありません。弛まない努力と献身が必要ですし、そのために資源や資金が必要となり、それを確保することは本当に大変です。
にもかかわらず、私はこの仕事が楽しいですし、誇りに思います。私が以前ユニセフで勤務していた時、受けることがあった職員向け研修で、インド人の講師から言われたことがあります。
「対外的な問題はもちろん、同僚や上司や部下との関係での悩みはたくさんあるでしょう。でも、あなたたちは、子どもと女性の権利のために働いているのです。世の中にそれより大切なことがありますか。本当に名誉なことなのですよ。」
今も、私はこの言葉を胸に頂いています。もちろん、今は、男性のためにでもある必要はありますが、本質は変わっていないです。
この日のために頑張ってきた子どもたちの頑張りを感じて頂き、楽しんで頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。
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