弦楽器教室で音楽祭後の4月から取り組んでいるのは、モーツァルト、バッハ、ヴィヴァルディなど基礎的な力を高めてくれるレパートリーです。
上級クラスでは、バッハの二つのバイオリンのための協奏曲、ヴィヴァルディの調和の霊感Op.3-6を選び、クラスの全員がソリストの経験をする機会を作っています。
バイオリンのメンバーは子どもたち同士でペアを決め、バッハに奮闘中。ビオラとチェロのメンバーは、本来バイオリンがソロを演奏する「調和の霊感」を、特別にビオラ・チェロソロ用に編曲した譜面を使い、なかなかないソロ演奏に挑戦しています。
5月末の練習には指揮の木許先生に今年度初回のご指導にお越しいただき、オーケストラ(伴奏)をバックにバッハとヴィヴァルディを全員が演奏し、一人一人コメント・アドバイスをいただきました。
弓の使い方が上手なメンバー、曲の入りの指示が的確なメンバー、音楽的な表現が伝わってくるメンバー、みんなそれぞれに学ぶべき、良いところを持っています。
オーケストラは1回の練習で同じ曲を15回くらい演奏することになりますが、オーケストラが何度でもとことん自分に付き合ってくれ、学び合いながらお互いに成長できるなんて、何とも豊かで贅沢な経験です。
共通の課題は演奏中の姿勢ということで、木許先生からは正しい姿勢を作るエクササイズも教えていただきました。
ソリストの経験をもって、子どもたちがそれぞれにパワーアップしてくれることが楽しみです。
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文化活動は、食べることや学ぶことと同じように、心を豊かにするために保障していきたい子どもの権利のひとつです。
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