今年度、エル・システマジャパンと東京芸術劇場の共催で実施している「ろう者のオンガクを頭と身体で考えるサロン」。
ファシリテーターに、雫境さん、牧原依里さん、松﨑丈さん、西脇将伍さんをお迎えし、毎回ろう者のオンガクへの知的好奇心にあふれた議論が展開しています。
2月29日(木)、ろう者の参加者を対象に、今年度5回目のサロンを開催いたしました。(東京芸術劇場リハーサルルームにて)
今回は、手/身体を使って様々な表現を実践してみることから始まりました。
手指が中心となるものから、上体を大きく使うものまで、いくつかの表現を実践し議論していくなかで、目で見て心地よいもの、そして自分で表現して心地よいものが参加者によってそれぞれ異なり、各々の育ってきた環境や経験に基づいて興味深い意見交換が行われました。
ろう者のオンガクと、そこに内在する固有のリズムが、果たして何であるのか。5回のサロンを通して、ろう者・聴者を問わず様々なバックグラウンドを持つ方たちと議論を交わしたことで興味深い論点がいくつも浮かび上がり、探求を進めた1年となりました。
引き続き、ろう者の視点からオンガクを問うこの取り組みを、支えていきます。
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ろう・難聴の子どもたちと活動を共にしてきたエル・システマジャパンでは、ろう当事者 にとっての“音楽”を探ろうとする取り組みを「クリエイティブ・ワークショップ」として開催しています。以下のリンクより、事業指定で寄付をすることもできます。
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