近年、聴者の文化である音楽をろう者たちに共有しようとする動きが増えていますが、このサロンでは、聴覚をベースにした音楽ではなく、視覚とろう者の身体、文化と日本手話をベースにしたオンガク(※)の探求を目指しています。
(※)ろうコミュニティから生まれる音楽のようなもの。当てはまる日本語がないため、仮として「オンガク」としている。
今年度のテーマを「ろう者のリズム」とし、6月から4回のサロンを開催して少しずつ議論を深めてきました。
第1~3回までは、ろう・聴を問わず様々な年代、バックグラウンドをお持ちの皆様にお集まりいただき、ろう者のオンガクについて意見交換を行ってきました。
第4回は、ろう者のみでのディスカッションを行い、ろう者がリズムをどう感じ取っているか、聴者との捉え方の違いなどが議論の中で浮かび上がってきました。ろう者同士で納得感のある議論ができたことは、ろう者のオンガクの探求がまた一歩進んだように感じます。
引き続き、第5回のサロンも、参加対象をろう者のみとさせていただき、手話リズムとろう者のオンガクについて、これまでの内容も踏まえつつ、ろう者同士での議論を深めていきます。(今回は参加・見学の公募はしておりません。)
後日こちらで、また活動報告させていただきます。
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ろう・難聴の子どもたちと活動を共にしてきたエル・システマジャパンでは、ろう当事者 にとっての“音楽”を探ろうとする取り組みを「クリエイティブ・ワークショップ」として開催しています。以下のリンクより、事業指定で寄付をすることもできます。
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