この夏、上野の東京都美術館にて行われた「だれもが文化でつながるサマーセッション2023」では、3日間にわたるトークセッションが開催されましたが、その中には、2025年開催のデフリンピック(ろう者のためのオリンピック)を視野に入れた、ろう者の文化や表現の理解を深める議論、文化施設の機能や、情報保障の在り方、共生する社会の在り方を模索する議論も展開されていました。
共に何かをつくりあげたり、鑑賞したりする文化芸術の営みにおいては、そこから生まれた成果物だけが重要なのではなく、その場から生まれる問いや、その場でしかわからなかった気づきがあることが、何よりも私たちの世界を広げてくれるということも、登壇者の体験を通して語られていました。
さて、ろう当事者 にとっての“音楽”を探る取り組み(クリエイティブ・ワークショップ)として、 「ろう者のオンガクを頭と身体で考えるサロン」第2回を8月31日に東京芸術劇場にて開催します。(定員に達しているため今回は参加の公募はしておりません。)
引き続き、ファシリテーターには、雫境さん、牧原依里さん、松崎丈さん、西脇将伍さんをお迎えします。
このサロンでは、ろう者、聴者、さまざまな聞こえの方にご参加いただいていますが、第1回では、「リズムとは?」という問いをめぐり、普段考えることのないような哲学的な問答にもなり、参加者の方からは刺激的な時間になったという感想も多くいただきました。
第2回は「手話リズム」についての話題提供と意見交換が行われる予定です。後日こちらで、また活動報告させていただきます。
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