昨日から、「弦楽りぼん・児童養護施設プロジェクト」をご支援くださるマンスリーサポーターの募集キャンペーンをREADYFORで開始しています。
今日は、「弦楽りぼん」のこれまでの活動について、そして、エル・システマジャパンが協働するようになった経緯を詳しくご紹介させてください。
児童養護施設への音楽支援ボランティア団体「弦楽りぼん」は、神奈川県平塚市の「田中バイオリン工房」を主宰する田中眞次さんが代表を務めています。
全国から集まった使われなくなったバイオリン・ビオラ・チェロを田中さんが修繕し、児童養護施設に無償で貸与し、ボランティアにより施設内の児童・職員へ演奏指導する活動を「弦楽りぼん」は、2013年から行ってきました。
2020年までに神奈川県・東京都の6か所の児童養護施設で活動を行い、のべ5000人以上の子どもたちに弦楽器教室を提供しており、評判を聞いて新しく始めたいという施設からの問い合わせも入っていたとのこと。
ただ、コロナ禍では、児童養護施設は外部者の立ち入りを禁止されたところがほとんどだったことから、「弦楽りぼん」の活動も休止を余儀なくされました。今年に入り、様々な要件が緩和されていく中、
「弦楽りぼん」の田中さんと指導ボランティアの皆さんの丁寧で真摯な活動ぶりから、コロナ前に「弦楽器教室」を開催してしてきた施設からは、再開を望む声が上がり始めたのです。
しかし、ボランティア団体の「弦楽りぼん」の財政状況はコロナ禍を経て厳しくなっており、田中さんから今後の事業継続のため、エル・システマジャパンでの実施、運営を希望する相談を受けました。
虐待、暴力等、様々な理由により児童養護施設で暮らしていても、質の高い音楽教育を仲間と共に体験できる環境を整備することは、まさに、エル・システマジャパンのミッションであり、
「弦楽りぼん」が実践されてきた素晴らしい活動を継承したいとの思いで、まずは、川崎市の新日本学園での弦楽器教室の再開に踏み切ったのです。
約3年ぶりとなる4月16日に実施された教室には、田中さんが再調整したバイオリンを手に、施設で暮らす小学校1年生から高校3年生40人の12人の子どもたちと施設の職員3人が参加してくれたことについては、先日の記事でも触れた通りです。
エル・システマジャパンは、「弦楽りぼん」の活動を協働して行い、これからも安定的に継続して子どもたちの弦楽器教室を開催していきたいと考えています。
ぜひ皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
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