児童相談所による児童虐待の相談件数は近年大幅に上昇しており、2021年の時点で全国207,659件以上となっています。
コロナ禍、そして、ここ最近の経済環境の悪化により、以前より、厳しい状況に子どもたちが置かれていることが危惧され、実際、報道で事件を知ることも多いかと思います。
2022年に厚生労働省から公表された2020年までのデータによると10年の間に要保護児童数は減少していますが、依然として4万人を超えており、上記虐待件数の増加傾向を考えると、社会的養育が必要とされる国内の子どもの数は、今後増加に転じる可能性もあるのではないかと推察されます。
幸い、里親委託や、ファミリーホームの拡充等、政府、関係者による積極的な家庭養育の推進もあり、それら社会的養育が必要とされる子どもで児童養護施設にて暮らす数は減少傾向にありますが、
施設での環境が様々な側面に置いて厳しい状況であることは事実です。
そうした中、児童養護施設で暮らす子どもたちの、文化、スポーツ活動への参加自体は、政策レベルでも奨励、推進されていますが、現状としては、内容面では限られており、また、単発ベースでの実施が多く、継続的にレベルの高いものを目指していくような、そして、定期的に集団で行われるような仕組みづくり自体は困難です。
また、コロナ禍の影響で、外部者の立ち入りが禁止されている施設が多く、ここ2年半、上記のような多くの活動が、全く実施されていないか、かなり限定されているのが実情です。
こうした環境下始まった、弦楽りぼん・児童養護施設プロジェクトは、子どもたちの非認知能力の向上や、自己表現の場の拡充としても意味があるアクションだと関係者一同考えております。
新しいHPもアップしております。
皆様、どうぞ応援頂けますよう、お願い申し上げます。
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