エル・システマジャパンでは現在、ろう当事者にとっての“音楽”を探ろうとする取り組みに心を寄せ、近年は東京芸術劇場との共催でワークショップを開催してきました。
また、昨年度、今年度と、社会福祉法人トット基金が母体となる「育成×手話×芸術プロジェクト」にかかわり、ろうのアーティストや研究者との「ろう者の『オンガク』ディスカッション」にスタッフが参加しています。
これまでの議論や実践から生まれてきた知見を踏まえ、今回は、ろう学校の教員で、手話ができる方を対象に、ワークショップ「ろう者の視点を取り入れた、ろう学校の「音楽」授業づくり」を開催します。
ファシリテーター・講師には、これまでのワークショップに引き続き映画作家の牧原依里さん、舞踏家の雫境さん、そして昨年「音のないオンガク会」で好演された西脇将伍さんに加え、ろう・難聴・ろう重複障害の子どもたちへの学校教育のありかたを探求する宮城教育大学教授の松﨑丈先生をお迎えします。
ろう児やろう学生が自ら音楽/オンガクを生み出す力を育むにはどうしたら良いか。
ろう学校の教育現場で働かれる皆さんと、ろうの音楽/オンガクを探求するアーティスト、教育者が議論することで、より良い方法に近づいていくことを目指した、これまでにないワークショップです。
開かれた東京芸術劇場と、希望するどの子も無料で参加できる場を作るエル・システマジャパンで、ろう当事者の自主的な企画を支えられることに意義を感じます。
ご見学はお受けしておりませんが、イベントの様子は、開催後、エル・システマジャパンの各SNS・HPで、報告いたします。また、ろう者のオンガクの取り組みについて、近日公開予定の「育成×手話×芸術プロジェクト報告集」でも皆様に詳細をお伝えいたします。
【開催概要】
日時:2023年2月4日(土)10:00~16:00
内容:ディスカッション(情報交換・共有)、チップシートを使っての実践ワークショップとフィードバック
会場:東京芸術劇場リハーサルルーム
対象:ろう学校の教員の方
主催:一般社団法人エル・システマジャパン/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協賛:キッコーマン株式会社/トヨタ自動車株式会社
協力:社会福祉法人トット基金
(写真は昨年のクリエイティブ・ワークショップの様子です。)
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