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リチャード&ミカ・ストルツマンさんが相馬でレッスンとミニコンサート!


7月2日(土)、グラミー賞受賞アーティストであり、クラリネット界のレジェンドのリチャード・ストルツマンさんが、パートナーでマリンバ奏者のミカさんと共に8年ぶりに相馬を訪れ、特別公開レッスンとミニコンサートを開催しました!


リチャード・ストルツマンさんの特別公開レッスンは、相馬市民会館の多目的室で、相馬子どもオーケストラのクラリネット教室の中高生を対象に行われました。



7人の受講生は、短いデュオ曲やソロ曲をストルツマンさんの前で演奏し、ストルツマンさんは、アンブシュアといって、マウスピースのくわえ方やその際に必要な唇の周りの筋肉の動かし方を丁寧に見てくださったり、一緒にフレーズを歌って、フレーズの感じ方、作り方を教えてくださいました。また、どの生徒も、一度は、ストルツマンさんと一緒に合奏し、その豊かな響きを間近で感じられる贅沢なレッスンとなりました。



レッスンの中でストルツマンさんは「クラリネットという楽器それ自体は、ただの木の筒かもしれない。でも、君が息を吹き込むことで君の気持ちを表現できる素晴らしい道具に変わるんだ。クラリネットを通して自分自身を表現してみて。気持ちを歌ってごらん。」と話し、日本語で「ガンバレ!」と、受講生たちにエールを送ってくれました。


指導を受けた中3のなつさんは「海外の素晴らしい先生に教わるのは初めての経験でした!英語があまり得意じゃない私にも、すごくわかりやすく教えてくださって、表現の仕方、なにより、ストルツマンさんの楽器の鳴り方が素晴らしくて、響き方や体の一部として吹いているような感じがすごいなと思いました。」と感激しながら感想を話していました。


その後、大ホールでは、リチャードさんとミカさんによるミニコンサートが行われました。


ミカさんは、コンサートのはじめに「8年ぶりに相馬の皆さんにお会いできて、私達もとてもうれしいです。相馬では3月にも地震があって大変だったとのこと。私達のミニコンサートが癒しの時間になればいいな、と思って演奏します」とお話しくださいました。



お二人は、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマやジョン・レノンの「イマジン」といった、誰もが知っている耳なじみのある曲を情感たっぷりに演奏してくださったほか、リチャードさんのクラリネットソロでバッハの「半音階的幻想曲」から幻想曲、ミカさんのソロで同じくバッハの「シャコンヌ」、そしてお二人によるブラームスの「六つの小品」より間奏曲など、クラシックの名曲でも、変幻自在の音色を響かせて客席の皆さんを魅了しました。


その他、お二人の友人の作曲家ジョン・ゾーン氏がコロナ禍での外出自粛期間中にお二人のために作曲した「アニマ」では、刺激的でスリリングな演奏に会場もわきました!

アンコールには、アメージング・グレイスにラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌを。

リチャードさんの伸びやかなクラリネットの音色にあたたかく胸に響くミカさんのマリンバ。

お二人の素晴らしい演奏に会場からは、惜しみない拍手が送られました!


リチャードさん、ミカさん、相馬にお越しくださり、ありがとうございました!

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