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第7回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬 終演のご報告



先週末に開催された「第7回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」は、その後感染症等の確認もなく、無事の終演をここに改めてご報告させていただくとともに、応援・ご支援、またご指導・ご出演いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

今回、2日間で延べ200名がステージに立ちました。このように2日間の日程で、吹奏楽・コーラス・オーケストラのフルステージをお届けできたのは、実は2019年以来のこと。エル・システマジャパン設立10周年の幕開けに相応しい、子どもたちの今ここにしかない思いと音楽に溢れた音楽祭となりました。

1日目のトップバッターは、向陽中学校・中村第二中学校・中村第一中学校の各吹奏楽部の皆さん。それぞれの「若い広場」「初心LOVE」「式典のための行進曲『栄光をたたえて』」などの演奏、そして3年ぶりに復活した吹奏楽ステージに、大きな拍手が送られました。

後半のコーラスステージは三部構成で、朗読の演出が入った「金子みすゞの詩による七つのタブロー」から始まり、振りつきで披露した〈チコタン〉では蓬莱泰三と南安雄の楽しくも劇的な歌詞と音楽の世界を表現。 最後は長く歌ってきた〈あめつちのうた〉を、子どもオーケストラの弦楽伴奏で披露しました。アンコールでは、ソロが際立つ〈ピエ・イエズ〉に加え、〈2匹の猫のゆかいな歌〉で可愛らしい2匹の猫が会場を沸かせました。

歌声はもちろん、朗読、踊り、美しいソロパートまで、子どもたちがそれぞれの力を発揮して指揮の古橋先生と作りあげたステージには、もっともっと聴きたいと思わせる相馬子どもコーラスの魅力が詰まっていました。

2日目は、初回音楽祭から賛助出演を続けてくださる相馬合唱団エスポワールの男声メンバーによる「群青」でスタートしました。 続く子どもオーケストラの弦楽合奏「セントポール組曲」では、中村第一小学校器楽部有志も加えた50名の子どもたちを、ほくとさん(中3)が指揮者として見事に率いてくれました。木許先生の指揮で挑んだ「トリプティーク」は、始まった瞬間から圧倒的なサウンドで聴衆を引き込みました。

オーケストラステージ1曲目にいよいよ久保陽子先生が登場。メンデルスゾーンの「バイオリン協奏曲」を子どもたちと熱演され、それはリハーサル時度々口になさっていた「音楽とは魂を表現すること」という言葉を体現した圧巻の演奏で、この日一番長いカーテンコールが続きました。

最後の「サウンド・オブ・ミュージックメドレー」は、弦楽器・管楽器教室に通う全てのメンバーが初めて一緒にオーケストラ曲を演奏した、子どもオーケストラにとって記念すべき1曲となり、子どもたちが各曲を楽しみながら生き生きと演奏する姿が印象的でした。 アンコールには再びコーラスも加わり、恒例となった「相馬盆唄」を演奏。客席からの手拍子と大拍手に包まれ、音楽祭は終演しました。

長くなりましたが、現在更に写真やインタビューを盛り込んだレポートを鋭意作成中です。そちらの公開もどうぞお楽しみに!

(写真:栄田康孝)








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