第7回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬は、2日間の日程を成功裏に終えることができました。ご来場下さった全ての皆さまに感謝申し上げます。沢山、沢山のお伝えしたいお話がありますが、まずは、主催者として、代表菊川の冒頭挨拶メッセージを、掲載させて頂きます。
「ご来場下さった、そして、寄付、協賛で応援下さった、全ての皆様にお礼を申し上げます。2年以上続くコロナ禍、そして3月の福島沖地震による延期を経て何とか開催に漕ぎ着けることができました。
また、エル・システマジャパンも10周年を迎えることができました。丁度10年前の今日5月7日に相馬市との協定調印式があったのです。これも、震災からやっと1年という時に、将来を担う子どもたちのために、エル・システマが何かできるのではと考えてくれた相馬市役所、音楽を愛する市民の方々の思いの賜です。
今回の仕切り直しにあたっても全面的に協力を頂きました。特に、こどもアートメゾンの設置に当たって相馬市に、これまで大きな支援をされているLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパンさんからは、特別協賛まで頂きました。心より感謝致します。
何より子どもたちは立派に育ってきています。今回も、オケやコーラスから巣立った大学生達が、演奏や裏方の応援に駆けつけてくれています。復興支援という枠組みだけでなく、誰にも開かれた放課後の居場所、働き方改革による部活動の将来、文化芸術へのアクセス格差、障害の有無に関わらず自己表現をすることの大切さという考えも加わり、被災地から、岩手県大槌、長野県駒ヶ根、東京都と全国4カ所に広がり、今月、来月と関西2カ所でも始まる予定です。
しかし、世界に目を向けると悲惨な戦争が。相馬市は立谷市長のリーダーシップで、ウクライナの子どもたちのためにとユニセフ募金をしてくれており、200万円近い寄付が集まっているようです。
私が以前、日本ユニセフ協会で東日本大震災緊急復興支援チーフコーディネーターとして、最初の相馬市とのご縁があった11年前。世界36の国の子どもたちが被災地のために寄付や手紙を送ってくれたことを思い出しますが、ウクライナもその一つでした。We love Japanのメッセージと共に、ウクライナの民族衣装と和服の少女が描かれている絵のことはっきりと覚えています。
今年3月に、国際交流基金地球市民賞を受賞できたエル・システマジャパンとして、今回ステージに乗る、小さな音楽家達には、ここで自由に音楽を奏でられる喜びと、平和の有り難さを感じ、今、この瞬間にもそういう状況にない同世代がいることに思いを馳せて欲しいです。今回は、We love Ukraineという声と共に。」
掲載の写真は、菊川が客席から撮影した、2日目最後の「相馬盆唄」のアンコールクライマックスシーン。木許先生指揮の大オーケストラをバックに、古橋先生指揮の年齢差70はあるエスポワールと相馬子どもコーラスのたった28人の熱い熱い合唱が圧巻でした。
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