東京ホワイトハンドコーラスは今年、声隊は音楽監督(コーラス)の古橋先生の元、吉川真澄さんを、サイン隊はろう者の牧原依里さん、雫境(DAKEI)さんという新しいご指導者をお迎えして、動き出しています。
サイン隊は、聞こえない・聞こえにくい子どもたち、すなわち“目で生きる”子どもたちの、当事者性へ立ち返り、音楽とは?という時間を持っていく予定です。これまで馴染んできた音楽に限定されない感じ方や表現活動は、これまでにないユニークな取り組みになるでしょう。 引き続き、共催の東京芸術劇場様、協力の社会福祉法人トット基金様、そしてエル・システマジャパンのご支援者の方々やボランティアの皆様に支えていただく、東京での大切な活動となります。
また、コロナの影響で、見えない・見えにくい子どもたちで構成されている声隊は、まだまだオンラインでの活動に限定されていますが、集まって声を合わせることが当たり前だった時のように、どうしたら楽しくなるかを考えながら進めています。同時に子どもたちが、自分の歌声に耳を傾け向き合う時間を、今、それぞれが持てることを願っています。
誰にとっても不自由な時間が流れていますが、今ここにある自分を大事にしながら、異なる状況にある友人、他の地域や国にいる友人たちへも思いを馳せていけるような、芸術活動の日々を送っていきたいと思います。