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アブレウ博士の追悼コンサート

アブレウ博士の訃報に、私たちが悲しみに打ちひしがれてから2週間あまり。ベネズエラの首都カラカスでは、アブレウ博士の追悼コンサートが開かれました。

『マエストロ、ありがとう!』と題されたこのコンサート。会場となったカラカス・ポリエドロ・アリーナには、アブレウ博士に感謝の気持ちを伝えようと、10701人もの子どもと若者が集まりました。オーケストラ、合唱、白い手袋のホワイトハンドコーラス…。43年前、アブレウ博士がわずか10人ほどの子どもとガレージで始めた活動は、貧富の差や民族、障害を超えた豊かな教育プログラムとなり、世界中でたくさんの子どもたちに恩恵をもたらしてきました。

当日の追悼プログラムには、「相馬子どもオーケストラ」と「東京ホワイトハンドコーラス」の子どもたちが、昨年来日したベネズエラの仲間と共演させてもらった「アルマ・ジャネーラ」も。「アルマ・ジャネーラ」は、スペイン語で「平原の魂」の意。太陽、河、鳥、植物の生命力があふれるベネズエラの平原の豊かさを謳っています。

「愛し、泣き、歌い、夢見る カーネーションの情熱と一緒に…」アブレウ博士が愛情をかけて遺してくれたものは、ベネズエラの懐の深い大自然のように、これからも子どもたちをきっと温かく包んでくれることでしょう。

(写真:上AVN、左下@CancilleriaVE、右下AVN)

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