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音楽療法士による現場視察会(相馬市立磯部小学校)

相馬市とエル・システマジャパンの活動はオケやコーラスだけでなく、学校現場への直接支援も重要です。特に、文部科学省の緊急カウンセラー等派遣事業で実施している鑑賞、体験教室を中心とした音楽の授業のサポートや鼓笛隊活動への専門講師の派遣など、児童数が激減し音楽専科の教員が現場にいない市内の小規模校からは、とても喜んでもらえています。

一方でこうした取り組みを、より客観的に評価しようという相馬市の判断もあり、9月15日に磯部小学校にて県内の音楽療法士による現場視察会が実施されました。津波で地域が大多数の家屋が流出した磯部地区の磯部小学校では亡くなった児童もおり、全校児童数も現在は34人と震災前に比べて三分の一です。佐藤校長や現場の先生方による丁寧な説明、そして何より、鼓笛隊の練習を楽しそうにする子どもたちを見て、活動の意義を肌で感じていただけたようです。

音楽療法士の齋藤由香先生からは、「このように授業や様々な学内の音楽活動が、子どもたちだけでなく地域の人たちへもいい影響を与えることができていることに感動した」、とのコメントも頂戴しました。

ありがたい言葉を関係者一同で真摯に受け止めて、今後も学校現場での支援を充実させていきたいと思います。

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