10月1日(土)、とても気持ち良い秋晴れの下、LMMH子どもアートメゾンにて今年度3回目となるエル・システマジャパン作曲教室 in 相馬(監修:藤倉大、特別協賛:LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ)がありました。
アートメゾンは部屋に自然光が入るのでとても明るく、また心地よい秋の風が部屋を通り抜けるので、作曲にはもってこいの環境です。中川俊郎先生の指導のもと、大きさの違うサスペンデッド・シンバル2台のための曲を作曲しました。
説明が終わったあと、子どもたちは「新しい音探し」に挑戦しました。エル・システマジャパンの楽器修理リペア担当の後藤さんは、このために既製品のばちに加え、ご自身による手作りのばちをたくさん用意してくださいました。例えば、長さを短くして束ねたスネアドラムのスナッピーを、ボールペンの胴体につけた、ブラシ(ジャズでよく使われるばちの一種です)。ふだん学校の楽器をたくさんリペアしていらっしゃる後藤さんだからこそ、発想して作ることができる、世界に一つしかないばちです。
子ども達が発見した「新しい音」の一部を紹介すると…
・コインをシンバルに貼り、それをブラシでこする(りしゅうくん) ・シンバルを手でおさえるときにC#の倍音がきれいに残る加減でおさえる(ここあちゃん)
こうして発見した「新しい音」を使いながら、曲作りを進めました。主語と述語がしっかり整った文章のようなフレーズを書く子ども、4/4拍子の途中に3/4拍子をはさみ引っかかりを作る子ども、それぞれが自由に個性を発揮して作品を書くことができました。
子どもたちが感じたことを素直に自由に表現できる環境をつくってくださっているLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループさん、今回いつも以上に活躍してくださった後藤さん、そして、子どもたちひとりひとりがもつ表現の種を広げてくださった中川先生、ありがとうございました。