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中村第一小学校器楽部が優秀賞を受賞!


相馬市立中村第一小学校器楽部が、「TBCこども音楽コンクール福島地区大会」で優秀賞を受賞し、東北大会に出場が決定しました。

エル・システマジャパンの相馬での活動は、子どもオーケストラやコーラスが中心ではありますが、そもそもは既存の学校のクラブ活動支援から始まりました。中村第一小学校器楽部は、それこそ、60年以上前に設立され、当時のコンクールで日本一になったこともある伝統ある弦楽合奏クラブです。誇りを絶やさないように地元関係者の方々は努力をされていましたが、かなり以前から専門の指導者がいないことや、楽器の状態が悪くなっていたことが、震災後さらに厳しい状況になっていたのです。

そうしたなか、将来の子どもオーケストラを目指して、まずは器楽部の復権をということで始まったのが日本独自のエル・システマの活動です。新しいシステムをゼロから作るのではなく、今ある公教育、部活動の仕組みを活かしながら、いづれ誰でも参加できるシステム作りを目指しました。

感慨深いのは、この写真には、2012年当初、そうした話をしていた当時の教育委員会学校教育会の林課長が、現在中村第一小学校長として写っていることです。浪江のご実家に戻れない日々のなか、ここまで一生懸命頑張ってこられた顧問の齋藤先生ももちろん一緒です。

浅岡先生、須藤先生の手厚いご指導もありますが、こうして、学校教育現場の先生方の思いと情熱で実現した今日の成果。コンクールならではのピリピリした雰囲気とはほど遠い、満面の笑みでコルレリ合奏協奏曲(作品6第4番)をリードしていたコンサートミストレスの萌々圭さんが印象深かったです。

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