夏期合同学習会が8月5日から7日にかけて福島県相馬市のはまなす館で開催され、相馬の子どもたち約100名と大槌の子どもたち7名が参加しました。
今回の目玉のひとつは、東京音楽大学さんと神戸女学院大学音楽学部さんの主導で行われた音楽ワークショップ。ロンドンはギルドホール音楽院のリーダーシップ専攻やポルトガルのカーザ・ダ・ムジカで使われている手法の基づいており、専門的に学んでいる音楽の意義を再確認する「学びほぐし」がテーマでした。第1部は、ボディーパーカッション、自己紹介ゲーム、リズム創作。第2部の後半は、ベースライン(低音旋律)に基づく創作活動で、原曲は相馬の子どもたちにはシンボルソングである、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」でした。しかし、そのことは知らない子どもたちは楽しげに、相馬を紹介するキーワードを入れながら、独創的なグループワークを展開。先生や指導スタッフも加わり、子どもたちはたくさん動いて、歌って、笑って、そして、学んだ実り多き時間となりました。
また、コンサートで共演する時以外には、なかなか一緒に時間を過ごすことがない、コーラスとオーケストラの子どもたちの友好を深められたこと、そして大槌の子どもたちとの時間も密に共有できたことが大きな収穫でした。今後もこのような機会を通して、エル・システマの輪をどんどんと広げられていけたらと考えております。
諸々ご調整頂いた、東京音大の武石先生、ワークショップリーダーとしてご活躍くださった、東京音大の會田紗織さん、磯野恵美さん、神戸女学院大学の増田明日香さん、山田りささんに心より御礼申し上げます。