フェロー(指導ボランティア)のリーダーを務める飯田佑理子さん。3年前にエル・システマジャパンの扉をノックして以来、ずっと精力的に活動を支えてきてくれました。フェローは、土曜日深夜に東京から夜行バスに乗り、早朝に相馬到着、子どもたちに弦楽器を終日教えて、同じ日の夕方に新幹線で帰路につくという非常にハードなスケジュールを無償でこなしています。飯田さん自身、フェローとして活動する傍ら、他のフェローのスケジュール管理を行い、隅々まで指導が行きわたるように調整につとめています。
最初に会った時、飯田さんは語ってくれました。「思えば、福井で生まれ育った自分は、たまたまバイオリンを習う機会が小さい時からあったけど、周りでやっている友人はいなかった。合奏する機会は、大学入学で東京に出てくるまでなかった。相馬は、福井よりさらに田舎だけれど、子どもたちには仲間と弦楽合奏を楽しむ機会が、エル・システマジャパンによってもたらされている。そこにボランティアとして貢献できることは、とても嬉しい−−」
それから3年が経ち、保護者が以前より自発的にイベントなどに関わるようになったのを目の当たりにして、飯田さんはエル・システマジャパンの活動が保護者間のコミュニケーションを促し、さらにコミュニティを醸成していると実感するそうです。
そんな飯田さんは日本アイ・ビー・エム(株)さんの社員で、インフラ系サービスの営業を担当するキャリアウーマンです。本業だけでも大変なのに、フェローの活動まで・・・と思いますが、彼女いわく、「仕事以外にも自分の軸があるので、普段の仕事も頑張れる。仕事に対してもポジティブな影響が出ていると感じます」とのこと。その飯田さんがアイ・ビー・エムさんのFacebookで紹介されています(https://www.facebook.com/IBMJapanRecruitment/)。新卒者向けのリクルートページなのだそうですが、仕事をしながら社会にも意義のある活動をして、相乗効果を生むという生き方には、新卒者だけでなく、誰もがヒントを得られるかもしれません。是非、アイ・ビー・エムさんのFacebookをのぞいてみてください。