「沖縄地域社会ビジョン大学院2016公開講座 子どもたちに音楽を通して生きる力を育む ~エル・システマ ジャパンの挑戦~」が6月11日に那覇市で開催されました。この公開講座は特定非営利活動法人まちなか研究所わくわくの主催で、地域問題の解決に向けて市民の意識やアイデアを社会事業につなげることを目的としたものです。
この公開講座では、エル・システマジャパンの活動とその特徴について、プログラムオフィサーの落合がお話をさせていただきました。具体的には「共創の音楽」と「多様性を尊重する多様性」がプログラムの核にあること、そして、「地域の主体性(行政のオーナーシップ・住民の参加)」と「丁寧なコミュニケーションの徹底」を重視した仕組み作りをしていることについて説明いたしました(プレゼン内容は、こちらよりご覧いただけます→http://www.slideshare.net/secret/JyUdS3eMoMD9zQ)。
エフエム那覇(みらいファンド沖縄)の平良さん、琉球フィルハーモニック(那覇ジュニアオーケストラ)代表理事の上原さん、落合での鼎談では、那覇ジュニアオケの取り組みをうかがいながら、子どもの教育・地域コミュニティの醸成は相馬や大槌ではどうなのか、沖縄ではどのように事例を活用できるのか、といったことについて幅広く議論されました。
沖縄は子どもの貧困率が全国一位ということもあり、行政が子ども基金を創設し、課題への取り組みを集中的に行っています。エル・システマジャパンは公教育と連携をすることで、どんな家庭状況にも関わらず、包摂的に希望する子どもたちにはすべて無償で音楽を提供しています。様々な団体と協働・連携し、より広く活動を知ってもらいながら、よりよい活動を展開できるように、引き続き丁寧に活動を続けてまいります。沖縄地域社会ビジョン大学院の皆さま、ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。