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大槌町での支援活動2周年に、新しい風!


5月28日で、エル・システマジャパンが大槌町での支援活動を正式に始めてから2年が経ちました。イシカワ駐日ベネズエラ大使にご臨席いただき、当時の碇川町長と代表の菊川が協力協定に正式に署名したのが、この日でした。エル・システマジャパンは、エル・システマ式音楽教育の取り組みを実現するには、相馬同様に学校現場の理解と教育委員会のオーナーシップがとても大切であると認識しています。

ベネズエラとは社会や経済状況などあらゆる面で異なる日本。減ったとはいえ、音楽は学校での教科科目として存在しており、民間の音楽教室も全国津々浦々に展開しています。そのような恵まれた環境だからこそ、学校という既存の制度に絡めた仕組みを作ろうという思いが基本にあります。特に、地方の県庁所在地からも離れた相馬市や大槌町のような小規模自治体では、地域での学校の役割がとても大きいため、自治体との協働は重要です。

実際、大槌町では、教育委員会が提供する放課後の居場所でのプログラムにバイオリン教室やソルフェージュクラスが取り入れられています。未だに、仮設住宅に暮らし、仮設校舎で学んでいる子どもが多い大槌町。こうした形で、学校でも家庭でもなく、子どもたちに寄り添える場所、プログラムが、スクールカウンセラーの先生を始め、多くの学校関係者に評価されはじめています。

そんな大槌町での支援活動に、この度、エル・システマジャパンのニューフェイスが加わりました。弦楽器指導にあたっていた山本綾香の後任として、櫻井うららが3週間前から大槌町に赴任しています。櫻井は、10年以上習ったバイオリンを通して自分の思いや感情を表現できるという音楽の楽しさ、そして小中高と平行して夢中になったサッカー(小中は男子と一緒。高校では全国大会出場も!)で体得したチームで何かを成し遂げることの大切さを知っています。だからこそ、今、大槌町でエル・システマジャパンの活動に貢献したいという熱く強い思いがあります。

前任の山本が、何もなかったところに、土を耕し、種を植え、水を撒き、ようやく苗の状態にしてくれました。これからはひとつひとつの苗を丁寧に、大きく育てて、オーケストラの森を作っていく大切な時期です。

皆さまには、今後とも大槌町とエル・システマジャパンの取り組みを末長く応援いただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

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