熊本地震で犠牲になられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、被災されている方々へ心よりお見舞いを申し上げます。
エル・システマジャパンが創立されてから1年に満たない2013年3月当時、活動資金は限られており、先の見通しが立たずに不安でいっぱいでした。同年4月にようやく中学生も参加できる週末弦楽器教室が始まるという状況でした。
そんな時に、熊本から約20万円のご寄付をいただきました。熊本中央ライオンズクラブさんの50周年記念式典にて、熊本ユースシンフォニックオーケストラによる特別チャリティコンサートが実施されたのです。「東日本大震災、特に原発事故で大変な状況にある福島の子どもたちの音楽活動のためにお役立て下さい」というメッセージとともに、寄付金はエル・システマジャパンへ届きました。それは音楽を愛し、その可能性を信じている方々から福島の子どもたちへの暖かい贈りものでした。
報徳思想が根付く相馬の子どもたちは、これまで世界中からの人たちが福島を、そして相馬を応援してきてくれたことをよく理解しています。それは、「感謝の気持ちを支援してくれている人に伝えたい」、「自分も誰かのためになりたい」という気持ちにつながります。相馬の子どもたちは、これまでにバヌアツ、広島、台湾での災害時に自ら募金活動を行ってきました。
明日の弦楽器教室の後、エル・システマジャパンの活動を支えてくれた熊本の人たちのことを子どもたちに話す予定です。今、何ができるか、何をすべきか、「相馬子どもオーケストラ&コーラス」の子どもたちはちゃんと考えてくれるでしょう。