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パパヴラミさん&萩原さん、相馬の子どもたちと交流!


今月9日の相馬での弦楽器教室は、アルバニア出身のヴァイオリニストであるテディ・パパヴラミさんと人気ピアニストの萩原麻未さんによる特別ミニコンサート、交流会、マスタークラスという、子どもたちにとっては非常に中身が濃くワクワクするようなプログラムでした。

特別ミニコンサートでは、7日に渋谷のHakuju Hallにてエル・システマジャパンの主催で開催されたチャリティー・リサイタルのプログラムから、バッハ作曲の「シャコンヌ」、フォーレ作曲の「バイオリンとピアノのためのソナタから第一楽章」、サラサーテ作曲の「ツィゴイネルワイゼン」が演奏されました。子どもたちは、パパヴラミさんの卓越した技術と太くも繊細な音色、そして、伴奏者である萩原さんとの息の通ったコミュニケーションに圧倒されたようです。

コンサート後は、「相馬子どもオーケストラ」による各種演奏が披露されました。ヴィオリンをはじめてまだ1年未満の「ひつじクラス」による「さくらさくら」の歓迎からスタートし、モーツァルトの「アイネクライネナハトムジーク第一楽章」へと続きました。「相馬子どもオーケストラ」の指揮と指導をしていらっしゃる浅岡先生が、パパヴラミさんと萩原さんにモーツァルトを演奏する時のポイントを質問する場面もありました。おふたりは言葉を選びながら真摯に説明してくださいました。また、パパヴラミさんは実際に楽器を手にして、子どもたちがマスターできていない部分を目の前で模範演奏。まったく異なる音の響きに、子どもたちは息をのんだようです。最後に、「相馬子どもオーケストラ」総勢60人でパッヘルベル作曲の「カノン」を演奏し、パパヴラミさんも一緒に参加してくださいました。

その日、ホールの外は満開の桜でした。うららかな春の日の午後に響くカノンの調べは、アルバニア出身でパリに暮らすパパヴラミさんと相馬の子どもたちを温かく包みこむようでした。世代も異なり、育った環境も、文化も、言葉も違いますが、音楽が心と心を繋いでくれた平和な時間でした。

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