相馬子どもオーケストラの子どもたちが3月14日(ドイツ時間3月13日)、音楽の都・ライプチヒのトーマス教会にて、ミニコンサートを開催しました。
ここには「音楽の父」と言われるバッハのお墓があります。その前で子どもたちは、バッハ作曲の「G線上のアリア」と「ブランデンブルグ協奏曲第3番」を演奏。G線上のアリアは震災から5年という節目に追悼曲として演奏され、ライプチヒの方々も共に東北の被災地へ想いを馳せてくださいました。
そのほかにも、ファゴットソロの「赤とんぼ」、オカリナソロの「ふるさと」など、日本の唱歌メロディーが奏でられ、特に在ライプチヒ日本人の皆様には感慨もひとしおだったようで、涙を流している方たちもいらっしゃいました。
このトーマス教会でのミニコンサートが今回のドイツ訪問での最後のプログラムでしたが、子どもたちは教会の控え室で、最後まで笑顔ながらも真剣に音合わせをしました。「もっとうまくなりたい。そして、少しでも良い音を皆に聴かせたい」というその気持ちが、ドイツの皆様にもしっかり届いたようです。
演奏後のインタビューでは、ビオラ担当の潮音さん(中一小4年)とホルン担当の小春さん(相馬東高校3年)が、「皆と一緒に演奏できることが楽しい」とドイツの報道関係者を前に堂々と答えていました。
今回のライプチヒでの企画は、日独センター、トーマス教会、バッハ博物館、そして、在ライプチヒの多くの日本人の方が有形無形のご支援により実現しました。心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。