「子ども音楽祭」の終演後、相馬子どもコーラスのメンバーにお話を聞きました。右から菜々香ちゃん(小4、メゾアルト)、紗衣さん(中1、アルト)、旭君(中2、アルト)です。
菜々香ちゃんは震災後に相馬に引っ越してきました。当初は幼稚園のお友達と離ればなれになって寂しかったけれど、今は相馬に新しいお友達がたくさんいるそうです。相馬子どもコーラスに参加してから1年あまりですが、菜々香ちゃんは舞台でも堂々と歌う姿が印象的です。「今日みたいに、みんなの前で歌うのは楽しい」と元気いっぱいの笑顔を見せてくれました。
旭君と紗衣さんは小学3年生から合唱を始め、これまでにロサンゼルス・ユース・オーケストラとのサントリーホールでの共演や「コバケンとその仲間たち」とのコンサートなどの大きな舞台を仲間と共に踏んできました。その中でも、旭君にとっては、東京ドームで楽天と日本ハムの試合前に「ふるさと」をみんなで合唱したことは、忘れられない思い出となったようです。「経験のひとつひとつを大切にしたい」と旭君は言います。紗衣さんは、「本番ですっきり歌えるように練習を積み上げていきたい」と今後の抱負を語ってくれました。
今回の「子ども音楽祭」では「三つのわらべ歌」などハンガリー語での合唱も5曲ありましたが、子どもたちは外国語であることを物ともせずに活きいきと歌っていました。「歌詞はカタカナで書くけれど、ハンガリー語の意味も発音も先生に教えてもらうの」と3人は誇らしげです。そんな頼もしい子どもたちの将来を期待しましょう!