今日のニュースは「第2回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」に参加してくださった方の言葉をご紹介します。
『音楽は生きる力になります。感動する心は受けとる姿勢がないとできません。苦を知ることにより楽が解るようになります。対立や差別にも、音楽によって結ばれる心があります。希望は決して裏切らない。音楽活動によって与えられた時間を生き、聴くものにも喜びを与え続けてください』
これは終演後に回収したアンケートに、「子どもたちへ伝えたいこと」として60歳以上の女性が記したメッセージです。代表の菊川はこのメッセージを読んで、4年前にエル・システマジャパンの活動を相馬で立ち上げた時、地元の教育委員会の方たちと何度も語り合ったことを思い出しました。「震災があったからこそ、子どもたちには将来へ向けて日常では体験できない何かを与えたい。仲間とつくりあげる音楽活動は、そのキッカケになるかもしれない。どうなるかわからない。でも一緒に頑張ってみましょう−−」
それから4年の月日が流れました。たくさんの方たちに支えられて、「子ども音楽祭」も2回目を迎えることができました。舞台の上で一生懸命ひたむきに演奏する子どもたちの姿、そしてそんな子どもたちをじっと息をひそめて客席から見守る家族の姿に胸が熱くなります。音楽で生きる力を育むことが、エル・システマジャパンのミッションです。そのことを胸にこれからも活動を続けてまいります。