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大槌の子どもたちが那覇ジュニアオケと共演へ


大槌でも新年の弦楽器教室が始まりました。子どもたちは、2月には町内イベントに参加、そして3月には沖縄まで遠征して、「東日本大震災から5年 『響け!復興へのハーモニー ~つながる未来~』 岩手・宮城・福島・沖縄の子どもたちによる合同オーケストラコンサート」にて那覇ジュニアオーケストラさんとの共演を予定しています。

那覇ジュニアオーケストラの運営母体である琉球フィルハーモニックさんは、今年3月20日に開催予定のこのコンサートに対して「ウィーン・フィル&サントリー音楽復興基金」で第4回音楽復興祈念賞を受賞しました。「ウィーン・フィル&サントリー音楽復興基金」は、日本の音楽文化を活性化することにより、<被災地>または<日本全体>に活力を与え続けていきたいという願いから設立されたものです。今回、相馬から5名、大槌から3名の子どもたちがこの栄誉あるコンサートに参加させていただける運びとなったのも、琉球フィルハーモニック代表の上原様がエル・システマジャパン吹奏楽音楽監督である岡崎先生の教え子でもあるという繋がりがあったからです。

大槌から抜擢されたのは、教室のなかでは豊かな(長くて1年強ですが…)経験を持つ小学5年生の女子3名です。このうち1名は、1月から大槌初のヴィオラ・パートに転向しました。この3名は教室への出席率が抜群です。平日の放課後教室は必ず毎回出席、週末教室もほぼ毎回午前中から夕方まで参加しています。担当するパートは別々なので、空き時間があれば「アイネ・クライネをやろう!」などと誰からともなく始め、お互いに切瑳琢磨しながら練習に励んでいます。

沖縄へ向けて挑戦する曲は、アヴェ・ヴェルム・コルプス、そしてディヴェルティメントKV136です。現在苦戦しているのは、アヴェ・ヴェルム・コルプスのp(ピアノ)で演奏する部分です。今までは元気いっぱい弾く曲が多かったのですが、祈るような、敬虔な気持ちで弾く曲というのは、子どもたちにとっては新しい経験です。

週末教室では宮古の金沢先生による毎週のチェロ教室も始まり、いよいよアンサンブルらしくなってきています。小さな子どもたちもマイペースに生き生きと練習に取り組んでいます。そんな子どもたちを、今年も温かく見守って、応援していただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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