相馬市の広報誌「広報 そうま」の10月号の表紙は、9月13日に中村西部・中部地区ふれあい敬老会で演奏した、相馬子どもオーケストラの勇姿です。
当日は、何人かの子どもたちからの敬老会に参加された方々へのメッセージがあったのですが、向陽中1年の有佑さんのメインのあいさつは、ひときわ大きな拍手を集めました。
小学校時代はふざけてばかりで周りの女子からもやいのやいの言われていた有佑さん。学校やオーケストラの活動を通して、今や立派な中学生です。
「参加の、おじいさん、おばあさん、こんにちは。今年の夏はとても暑かったですが、今日は、ここで元気な皆さんにお会いできて嬉しく思います。
ぼくたちは、日頃から、みなさんには、とてもお世話になっています。安全に通学できるように通学路で見守りや声かけをしてくださったり、地域のお楽しみ会などで交流してくださったり、いつも感謝しています。
ぼくが心に残っているのは、児童センターでのしめなわ作りです。子どもはもちろん、お母さんたちも四苦八苦し、上手になわをなえませんでしたが、おじいさんたちがスイスイと、まるで手のひらからなわが出てきているかのように、細かく、きれいになわをなっていくのにおどろいた記憶があります。
おじいさん、おばあさんたちの若い頃には戦争があったり、最近では東日本大震災があり大変な思いをしながら過ごして来たと思いますが、そのような中でも、がんばって今の相馬を作ってくださいました。今、ぼくたちが安心して笑顔でくらせるのも、おじいさん、おばあさんがたの長年のがんばりのおかげです。ぼくたちは大人になったら恩返しできるように、勉強や運動をがんばります。
来年もこの敬老会で、元気なみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。」