毎年恒例のエル・システマ夏期学習会の季節がやってきました!
思い起こせば、3年前。米国からの蒼々たるエル・システマ指導関係者を招聘し実施した第1回は、相馬市の中村第一小学校 器楽部、桜丘小学校 合唱部が一緒に、そして、地元の音楽の先生も対象に行いました。2年前は、本場ベネズエラからの先生方による集中講座。今年3月末に行ったサントリーホールでのドゥダメル氏との公開リハーサル&コンサートに参加した子どもたちの半数以上は、この時に初めて楽器を手に取りました。そして、昨年は、日本の関係者だけで、上級生たちが初心者を指導するピアラーニング(子どもたち同士の学び合い、教え合い)スタイルを中心に実施。
7月31日に始まった今年の学習会は、初めて大槌の子どもたちも合流した合同学習会。まだ楽器を手にして1年も経っていなくて、さまざまな厳しい環境にて練習もままならない大槌の4人が、それぞれ習熟度は違うにせよ、アイネクライネナハトムジークを相馬の子どもたちと一緒に弾いている姿には感慨深いものがありました。
学習会の最終日8月2日にはミニ発表会が控えています。暑い中がんばった成果を、いつも応援してくれている保護者に披露する大切な機会。
日々の地道な活動を通して、子どもから作られていく地域の復興があります。今、バイオリンを手にしたばかりの子どもたちが被災地の未来を築いていきます。Tocar y luchar!(奏でよ、いざ闘わん)