ベネズエラ滞在を終えた山本からの大槌レポートです!
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大槌ヌークレオも もうすぐ1年を迎えます。
大槌の子どもたちは、震災その他に由来するさまざまな困難に直面していますが、それを跳ね返すくらいエネルギーがいっぱい。 「もっと難しいのをやりたい」と積極的で、チャレンジ精神が旺盛です。
先日の教室では、ある小学5年生の女の子が「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(モーツァルト)第2バイオリンの第1楽章の重音の部分が弾けて満面の笑み。バイオリンのサイズも、それまでの分数楽器から大人用4/4に換えました。
小学2年生の男の子は、同じくアイネ・クライネのビギナーバージョンが1ページ弾けるようになりました。週末に、大人の教室で披露したところ、大人の生徒さんたちに「上手!」「きれいな音!」と褒められたにも関わらず、なぜか泣き出してしまいました。理由を聞いてみると、できなかった部分があったのがよほど悔しかったようです。
このように大槌ヌークレオは、規模は小さいですが、活気とドラマあふれる濃い日々です。一進一退を繰り返しながら、少しずつですが前進していることを日々実感しています。
2年目を迎えるにあたり、より多くの子どもたちが、より多くの時間 楽器に触れられるよう、少しずつチェロやビオラといった他の弦楽器も増やしてアンサンブル形式の演奏ができるよう邁進してまいります。
子どもたちが楽しみに来られて、成長できる場所であり続け、大槌の人たちが、元気をもらえるような音楽を奏でられますように。引きつづきの応援をよろしくお願いいたします。
Tocar y Luchar!!
写真クレジット: (C) FESJ/2015/Mariko Tagashira