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磯部小学校 校長先生からの手紙

エル・システマジャパンと相馬市教育委員会は、週末のオーケストラやコーラスの活動だけではなく、日々の小学校現場へのサポートも、重要な活動の一つとして取り組んでいます。相馬のように小規模の学校が多いと、音楽専科の先生がいる学校は非常に限られています。音楽の授業をどのように組み立てるか、また、学校全体での鼓笛隊等の指導をどうするかは学校にとって、とても悩ましい課題です。

今年4月からは、相馬市内でも津波による被害が大きかった磯部小学校でのサポートを強化してきています。

7月10日に、ホルンの魅了を伝える全校児童特別授業を磯部小学校で行いました。先生として来てくださったのは、ホルン奏者の山本大さん。これまでも、リコーダーの授業から、吹奏楽部選抜メンバーへの特訓と多大なる貢献をいただいています。また、ヤマハさんからもご協力いただき、トランペットなどを始めとする鼓笛隊指導に密に関わっていただいています。

今回の授業の後、佐藤校長先生から、下記のようにとても嬉しい報告をいただきました。

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本日はヤマハの山本様にお越しいただき、ホルンの素敵な演奏と楽器の成り立ちやいわれなど、子どもたちが音楽に興味を持てるような楽しいお話をしていただきまして、誠にありがとうございました。

食い入るように話を聞き、ホルンの音色に驚きの表情を見せる子どもたちの姿を見て、音楽のもつパワーが本校のホールに満ちあふれていることを感じました。

また、今回の中心となるトランペットのご指導については、子どもたちは勿論、日頃指導する教員にとっても指導技術の実技研修となる内容で、大変有意義な時間となりました。

みるみる子どもたちの音が変わり、よい顔つきになっていく姿を見ることは、実にうれしいものです。

津波の被害を受け言葉少なった子どもが、トランペットを演奏することで自信をつけ表情も明るくなってきました。音楽の持つ力を改めて感じているところです。

このような、素晴らしい時間をいただきましたことに職員一同心より感謝申し上げます。

本日の写真を送らせていただきますので、ご覧いただければありがたいです。

やっと、音楽の素晴らしさに気づき始めた磯部小学校の子どもたちです。何卒この子どもたちを今後ともよろしくお願い申し上げます。

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