エル・システマジャパンのオーケストラの音楽監督を務めてくださっている浅岡洋平先生が、大槌を訪問。大槌で初めての浅岡先生のレッスンが行われました。
当日、集ったのは、大槌学園、吉里吉里学園の小学部の1年〜5年の男女7人と、4歳の女の子1人の計8人。兄弟でじゃれあって、注意を受けた後、泣いて、グレる子あり。ワイルドに振るまう女子軍団あり。お姉ちゃんの見学に来ていた2歳の男の子の体験コースあり、と、いつもながら個性溢れる大槌でのバイオリン教室。
そんな子どもたちの個性を受け入れ、進められた浅岡先生の指導で、最後には、カノンを合奏できていました。
子どもたちのレッスンの後に行われた大人教室では、右の写真ように、先ほどの2歳の男の子が譜面台まで用意してくれていました。最年長の生徒との年齢差はなんと83歳。皆で練習するメリーさんの羊を、いかに感情を込めて、旋律を意識して演奏するかという濃い授業が行われました。
小槌神社のふれあいセンターで行われているこの教室。窓から広がる震災で何もなくなってしまった景色は、今も盛り土と工事作業車ばかり。しかし、そこには世代を繋ぐバイオリンの音色が響く、ゆったりとした時間が流れていました。