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世界子ども音楽祭 日本の子どもたち 相馬子どもオーケストラ&コーラス








2011年3月11日、東日本大震災の発生。この出来事をきっかけに、心身共に影響を受けている福島の子どもたちに夢と希望を与えることを目標に設立されたのが、一般社団法人エル・システマジャパンです。今回は、日本でのエル・システマの活動が始まった最初のコミュニティ、「相馬子どもオーケストラ&コーラス」についてご紹介します。


 2012年5月、福島県相馬市と協定を結び、相馬での活動が始まりました。初めは小学校への楽器・指導の支援でしたが、2013年からは週末弦楽器教室が始まりました。また、市立桜ケ丘小学校合唱部をベースに中学生の合唱部OB・OGが加わりコーラスの活動も始まり、同年12月から「相馬子どもオーケストラ&コーラス」としてデビュー公演が開催されました。その他にも、鑑賞教室の開催や鼓笛隊への指導など、地元の学校への音楽支援も行い、これまでに約2,000人の子どもたちを支援してきています。


 相馬のオーケストラに参加する子どもたちはこれまで、ドイツで公演をしたり、相馬で音楽祭を開催したりするなど、様々な場所で演奏しました。仲間と一緒に歌い、楽器を演奏することは、子どもたちの自己を表現し、仲間との連帯意識を深めています。


 2020年は、オンライン指導や個人指導で活動しました。対面練習の際には、ソーシャルディスタンスをとり感染防止対策を十分にしながら、それぞれ家で練習してきた成果を発揮し、合奏を楽しみ、生き生きと演奏しました。昨年3月に中止になってしまった「第6回子ども音楽祭in相馬」も、12月に無事に開催することができ、仲間と奏でる音楽が大好きという喜びを胸に、次の目標に向けて歩んでいます。



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